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BUSINESS国際協力プロジェクト部

日本政府が実施する政府開発援助(ODA)プロジェクトを手掛けます

当分野では、日本政府が実施する無償資金協力、円借款等の政府開発援助(ODA)プロジェクトを手掛けております。丸紅グループのODAビジネスは当社に集約されており、これにより豊富なノウハウ・経験を有しています。ODAの中心であるインフラ整備は、開発途上国の持続的経済成長に不可欠なものであり、当社は、民間企業の立場でプロジェクトを支援し、関係国との信頼関係構築に貢献しております。

主要取扱設備

各種インフラ整備

上水道パイプライン、気象観測システム、通信・放送設備等

各種プラント建設

再生可能エネルギー、蓄電システム、ディーゼル発電等

空港・港湾・海上等に対する
保安機材の整備

貨物検査装置、監視カメラシステム、警備艇等

国立病院等に対する
医療用機材の供与

各種医療機器(MRI、CT、血管撮影装置、X線検査装置、超音波診断装置、救急車等)

各種工業製品の供与

教育関連、電子機器、建設機械、特殊車両、水産関連等

業務範囲

  1. SCOPE

    案件調査・検討

    請負業者として、主に日本政府が実施する無償資金協力、円借款等の政府開発援助(ODA)プロジェクトに取り組んでいます。ODAは、被援助国政府から日本政府への要請をもとに実施されますが、丸紅グループが国内外に有するネットワークを駆使し、プロジェクトの計画内容を調査・検討し、取り組みに向けての最適なパートナー企業を見出していきます。そして、パートナー企業の競争力を最大限に引き出しつつ、被援助国の要請を踏まえたプロジェクトが実現できるような取り組み体制の構築を行います。

  2. SCOPE

    入札

    公的資金を活用するODAプロジェクトにおいては、公正な競争入札によってプロジェクトの請負業者が選定されます。当社は、応札者としてパートナー企業をリードしつつ、共に被援助国の要請を踏まえた、プロジェクト内容に最適なプロポーザルを検討し、提案します。入札業務には膨大且つ緻密な作業が伴いますが、これまで築いた長年の実績に裏打ちされたノウハウをもとに、競争力を高めつつ、正確且つ効率的な業務を実施します。

  3. SCOPE

    契約締結・契約履行・アフターフォロー

    入札手続きを経た後、被援助国政府実施機関との間でプロジェクトの実施に係る契約を締結します。丸紅グループが保有する人的・物的ネットワークをフル活用し、契約交渉から始まり、プロジェクトの完了まで、プロジェクト全体(機材調達~輸送~据付、建設工事等)のマネジメントを遂行します。プロジェクト完了後も、運用を開始した被援助国政府の声に常に耳を傾けることで、更なるビジネスチャンスを発掘し、ひいては被援助国の更なる発展に貢献すべく、活動を継続します。

実 績

Case 1

【パラオ共和国】
日本政府無償資金協力によるディーゼル発電所建設案件

パラオ共和国

当社はパラオ国政府向けの「首都圏電力供給能力向上計画」において、新規ディーゼル発電所建設案件を受注、無事完工致しました。
パラオの中心部では、発電所設備の老朽化と維持管理不足により供給可能電力容量が低下し、安定した電力供給が困難な状況でした。その後、ピーク需要を何とか満たすほどには回復したものの、余剰発電力が乏しいため、維持管理に支障が出ていました。本件では、安定した電力供給体制の構築を図り、電力不足の緩和を目的として、新しい発電所棟を建設し、ディーゼル発電機を供与しました。

Case 2

【バングラデシュ人民共和国】
日本政府円借款協力による上水道管路布設工事案件

バングラデシュ人民共和国

当社はバングラデシュ国政府向けの「カルナフリ上水道整備計画」において、バングラデシュ国チッタゴン市における上水道管路布設工事案件を国内建設業者とのJVにより受注、無事完工致しました。
バングラデシュ第2の都市であるチッタゴン市は、同国最大の商業都市であり、同国最大の海港を有し、工業の中心都市でもあります。しかしながら、近年の人口増加に対して水道などのインフラ整備が追いついておらず、今後の投資誘致や人口増加、産業発展の阻害要因となっています。本件は、住民の生活環境の改善や経済活動の促進を目的として、同市において老朽化した上水道施設の整備を実施しました。

Case 3

【パキスタン・イスラム共和国】
日本政府無償資金協力による大型X線検査装置設置案件

パキスタン・イスラム共和国

当社はパキスタン国政府向けの「カラチ港及びビンカシム港治安強化計画」において、大型X線検査装置設置案件を受注、無事完工致しました。
パキスタン政府は、治安対策、テロ発生の防止を重要視し、関連法の制定、国境や港湾における警備全般の強化などを行っています。しかしながら、国際港であるカラチ港およびビンカシム港は、国際貿易の安全確保などを目的とした国際検査水準を満たしておらず、検査体制の質の確保および通関の円滑化に大きな支障をきたしています。本件では、両港における物流、輸出入にかかる国際的信用の向上を目的として、両港に対し国際水準に合致した固定式大型X線検査装置と検査棟の建設などの整備を実施しました。