プロジェクト紹介

日系自動車・部品メーカーのグローバル生産体制構築支援

PROJECT 03 North America, Mexico, Southeast Asia, Europe, Africa
Construction and Engineering

日系自動車・部品メーカーの
グローバル生産体制構築支援

北米、メキシコ、東南アジア、欧州、アフリカに展開する日系自動車・部品メーカーの工場進出から工場設備の更新まで、グローバル生産体制の構築を支援する。

日系自動車・部品メーカーのグローバル生産体制構築支援

MEMBER Keigo Suga

菅 圭吾
菅 圭吾 建設・エンジニアリング部 第二課

SCENE #1

ビジネスの舞台は、北米、メキシコ、東南アジア、
欧州、アフリカに

日本を代表する産業である自動車。そのマーケットは世界に拡大し、グローバルでの生産・販売体制が構築されている。菅圭吾が課長を務める建設・エンジニアリング部第二課は、自動車メーカーおよび自動車部品メーカーの海外生産体制の構築・刷新を、専門商社として強力に支援する。
専門とするのは、部署名が示す通り、建設およびエンジニアリング。工場の敷地選定から建屋の建設とそれに伴う法的手続き、工場内に施設される生産ラインの新設・更新に関わる物流とエンジニアリングを一括で請け負い、プロジェクトの立ち上げから生産ラインが完成し、無事顧客に引き渡すクロージングまでを一貫してマネジメントする。

SCENE #1

支援する地域は、北米、メキシコ、東南アジア、欧州、アフリカに広がる。菅のもとでは、規模も期間も異なる大小様々なプロジェクトが進行しており、その業務を指揮すべく現地に飛んでいるメンバーも多い。
完成車メーカーが新しい工場をつくると、その周辺にサプライヤーと呼ばれる部品メーカーが集積し、ひとつの工業地帯を形成する。どのメーカーがどこに進出するのか、生産規模を増強するのか、あるいは縮小・撤退するのか。ビジネスを継続させるためには、その動向は常にウォッチする必要があり、それらを左右する各国の政策や協定の行方にもアンテナを巡らせる。今、自動車産業は変革期にある。国境をまたいだ大きなうねりの渦中に、丸紅プロテックスもいるわけだ。

SCENE #2

例えどんなにローカルにあっても、現場に行く

菅には、大切にしている仕事の流儀がいくつかある。第一のそれは、「現場を見る」ということだ。新しい生産ラインを導入する。それがどんなにローカルの地域であっても、必ず足を運ぶ。そして、どのような部品が、どのような工程を経て製造されるのか、できるだけ具体的にイメージする。
「最終目的物がわからないと、ビジネスをやっていても楽しくない」が菅の持論。例えば車体の重要構造物のひとつであるサイドフレームを製造する場合、プレスと溶接の工程を繰り返し、さらに電装部品を付ける二次加工の工程などが組み合わさって生産ラインが構成される。エンジンやトランスミッションの製造になるとさらに工程が多く、様々な加工機が並ぶ。燃料タンクの製造には樹脂を成形する専用の設備が据え付けられるし、今や生産ラインには産業ロボットが不可欠の存在だ。どのような製造設備がそれくらいの規模で導入されるのか。工程数や工事の規模はどれくらいになるのか。最適な工法は等々、現場でリアルなイメージをつかむことで、プロジェクト推進の要となる大局観を身につけることができる。

SCENE #2

実際に工事設計図面を起こし、技術提案を行う際は、社内に在籍する建築、電気、配管、設備などのエンジニアとジョイントし、梱包・輸送・据付けはそれぞれの専門企業をコーディネートすることになるが、それらスタッフや企業を取りまとめてマネジメントするには、全体の流れを俯瞰する鳥の目と各業務の要点を検分できるアリの目を持たなければならない。いずれが欠けても良いマネジメントはできないだろう。

SCENE #3

段取りをきっちりすれば仕事の8割は成功したも同然

第二の流儀は、「段取り八分」である。そのため、契約に至るまでのクラリフィケーションは重要だ。クラリフィケーションとは、業務遂行に当たり、あらかじめ問題点を洗いざらい明確にすること。事前にプロジェクト履行のリスクを考慮することだ。その対処法まで含んで見積もりに反映させ、顧客と合意することが契約の基本。
そして、プロジェクトが走り出す前に、考え得る限りのリスクを排除すべく段取りに尽力する。例えば、据付工事に3カ月後に着手しなければならないのに、設備の調達に4カ月かかるのでは話にならない。こんな極端な例はないにしても、1日ズレたために、以降の段取りが大きく狂ってしまうことは珍しくない。

SCENE #3

輸送も業者任せにはしておけない。稼働中の工場の生産ライン更新であれば、貨物を置けるスペースが限られるため、工事を進める順番通りに設備が届かなければ現場は大混乱に陥るだろう。
「何も問題なく終わったプロジェクトなんてない」と菅自身も振り返るように、いくら段取りを綿密に行っても何かしらのトラブルは起きる。役所への届出書類の不備で現場への立入りが禁止される事態もあり得るのだから。そのリカバリー、軌道修正、キャッチアップをいかにして行うかもマネジメントの手腕だが、段取りに優るリスク回避策はない。数多くのプロジェクトを手掛けてきた教訓であり、後進に伝えたい流儀でもある。

SCENE #4

日本では当然のことが海外では簡単にできない

もうひとつ流儀を上げるなら「その国の文化、人々の考えを認識、尊重すること」だろう。菅は前職時代に丸紅プロテックスが主導するODAプロジェクトに参加し、ペルーに太陽光発電設備を設置する現場工事を仕切った経験がある。日本では当然のことが海外では簡単にできない。環境も文化も習慣も人々の考え方も異なる。仕事観も人生観も違う。その中で、日本が誇る最高品質のものを提供するために悪戦苦闘したことが全て肥やしになったという。そんな経験をもっと様々な国でしたくて転職を決意した。
初めてイスラム圏の国を訪れるときは緊張したが、行ってみると勝手に思い描いていたイメージはいとも簡単に覆された。かと思えば、日本と同じように部下や業者を大声で叱咤すると本当に危ないと言われた国もある。仕事に対するプライド、技術者のプライドも日本人とは少し違う。そうした違いを面倒だ、難儀だと避けるのではなく、理解し歩み寄ることでコミュニケーションを深め、一緒に働き、共通の目的を達成する。様々な国、地域で多様な人々と、ビジネスを通じて交流できるのは、丸紅プロテックスというステージで活躍する醍醐味だ。
日本の自動車産業、日系の自動車および部品メーカーの成長政略に貢献しながら、進出する地域の発展にも資する。世界各地、そこに行かなければできない経験もできる。菅は今、商社の面白さをかみしめている。

SCENE #4